最遊記 第一巻 [VHS]
『幻想魔伝 最遊記』シリーズを知っている人は数多くいるが、その前生であるこの作品を知る人は意外に少ない。
最初はOVAとして発売されたこの作品。いまいち反応が薄かったものの、連載紙上の人気は加速。その結果『最遊記』がテレビ放送決定、名前も一新し『幻想魔伝 最遊記』に至ったのだ。
そのためかキャストは『幻想魔伝 最遊記』シリーズとかなり違う。だが、それでもあの独特な雰囲気は変わらない。全2巻ながら十分テレビ本編1クールに匹敵するほどの内容だ。
ぜひ『幻想魔伝 最遊記』と比べながら味わってほしい。
星3つにしたのは前述の通り評判が薄いことかな。こっちも好きではあるんだけれども・・・。
ポーの一族 ドラマCD(全6巻) 第1巻 「ポーの村」、「ポーの一族」収録
萩尾望都さんはその後の少女マンガの進路を決定付けた、といわれるほどの
漫画家で、このポーの一族のキャラクターの魅力、ストーリーの奥深さは何年
経っても色褪せません。
私は原作の大ファンで何度も読み返し自分の中でのエドガー像ができてしまっ
ているためですが、素直に聴き入れることができませんでした。
エドガーから胸が張り裂けそうなほどの孤独感が伝わってこなかった・・・。
これが星3つの一番の理由です。エドガーは愛しい妹メリーベルのためだけに
バンパネラになり、何年も生き続け、バンパネラでありながら感情は人間のま
まなのです。
原作の「ポーの一族」の話の最後、メリーベルが死んだあとのエドガーの想い
です。
“・・・なぜ生きているのかって・・・・・・それがわかれば!
創るものもなく生みだすものもなく
うつるつぎの世代にたくす遺産もなく
長いときをなぜこうして生きているのか
・・・すくなくともぼくは
ああ すくなくともぼくは・・・”
少し先の話「小鳥の巣」では、
“遠い者どもよ・・・
ばくたちですら
いってしまう者に対し
残される者の悲しみを知っている
そして思いはせ・・・思いはせ・・・
帰らぬと知りながら
いつまでも・・・”
エドガーが大切な人を失った悲しみ、永遠に続くこの悲しみが作品全体を貫
いていると思うのです。
エドガーは何百年も生きていますし、感情を子供のようにあらわにすることも
ないためでしょう、朴路美さんは非常に抑えた演技をしていらっしゃいます。
今回はそれが理知的な青年にしか感じられませんでした。表には出ない秘め
た感情まで演じていただきたかったです。
ただ某ラジオで、エドガーを演じる朴路美さんは役作りにすごく苦しんでいる
し、何度も打ち合わせを行っているとおっしゃっています。情熱をもって演じら
れているのだと感じました。
なので、原作を既に読んでいるという方は一度ラジオ(週1で放送されていま
す)を聴いて購入を検討されたほうがよろしいかと思います。原作を読んだ
ことがないという方には購入を勧めます。ラジオの演出は原作に沿っていま
すし、萩尾さんの文章は美しい絵本か小説のようですので、会話の風景が鮮
やかに頭の中にうかびます。
長々と辛口に書きましたが、あくまで個人的な意見です。
どなたも自分だけのエドガー像があると思いますので、参考程度に・・・。
探偵オペラ ミルキィホームズ【3】(初回限定特典(ねんどろいどぷち エリー)付き) [Blu-ray]
やっぱり他の方のレビューの通り、
ジャケットイラストがかなり可愛いですね。
ネロ好きの自分もちょっと揺らいじゃうくらいに(汗)
しかもこの収録されている話は個人的に大好きな話なので、
自信をもってオススメいたします。
ねんどろいどぷちもエリーが一番よく出来ていると思います!
チャンネルはそのまま! 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
1、2巻は爆笑し、ベッドで転がるくらい面白かったんですが。。
3巻は「くすっ」程度でした(期待が大きすぎたのかも)。
どのエピソードも面白いんですが、なんとなくオチがよめてしまいました。
次巻に期待したいです。
個人的にはJAの次郎君が好きです。
全速力でプチプチからのがれたんですね。
果たして山根君は逃れられるのか!
テレビ局の色んな部がスポットを浴びますが、今回社長の視線が気になりました。
次巻で活躍されるんでしょうか。
探偵オペラ ミルキィホームズ【2】 (初回限定特典(ねんどろいどぷち シャロ)付き) [Blu-ray]
本DVDに収録される「ミルキィホームズ第3話」より登場する警視庁の特別捜査チーム「G4」、4人の才知あふれる美しい少女達のうち3人までをかつて「ギャラクシーエンジェル」のメインキャラを演じた声優たちが担当している、
ミルキィホームズはギャラクシーエンジェルと名探偵コナンをたして2で割ったと原作者が公言している事もあり、ファンの間でなにかとGAと比較される、確かにゲームがシリアスでアニメはギャグ、という構造は似通っている、ただしGAのアニメがゲームのストーリー以前の物語という建前なのに対してミルキィはゲームの後日談というスタイルをとっているこのことによってGAはどんなハチャメチャをやっても最後にはシリアスな物語世界につながっていくという一応の安心感があったが、ミルキィには何所へ行くのか分からないといった心地よい不安が付き纏う、
そしてこの2作品(アニメ版)の決定的違いは大きく分けて2つ、「エロチシズムの有無」と「ストーリィの連続性」にある、GAは美少女アニメにカテゴライズされながらエロスをほとんど感じさせない作りだったがミルキィにはそれがある、女児向け作品と言っても通用しそうな愛らしい絵柄で下品なギャクをふりまいたり、媚態をおびた表情や声がたびたび登場したり主人公4人が互いを擬似恋愛の対象としているように見受けられるシーンも点在する、(そしてED)そしてGAが1本の話の中でどんな展開をみせても、(当時投げっぱなしと呼ばれた)その後のストーリィにつながらなかったのに対してこのミルキィは一見支離滅裂に見えて実は話のスジが通っており、その場限りのギャグだと思っていた事が次回以降の伏線として登場するのだ、
このミルキィホームズ、かつての人気作ギャラクシーエンジェルに迫り、超える可能性をもった野心作、もしもGAのファンだった人たちの中でまだ未見という方はぜひ視聴をおすすめする。