荒野の決闘 [DVD]
『荒野の決闘』は1946年のアメリカ映画。原題は“My Darling Clementine”。
ジョン・フォード監督による西部劇映画の古典的な作品である。主演はヘンリー・フォンダ。
ワイアット、モーガン、バージル、ジェームスのアープ4兄弟は、牛追いとなってカリフォルニアまでメキシコ牛を運んでいた。
その途中、長男のワイアットに牛を売らないかとグラントン一家の当主が商談をもちかけてきた。断ったのがあだとなったのか、
ワイアットがトゥームストンの街まで出かけ戻ってみると末の弟ジェームズが何者かによって殺されていた。
町医者をしているドック・ホリデイの女がアープの弟のペンダントを持っていたことから、
犯人がOK牧場のクラントン一家であることが分かった。
保安官に担った銃の名手ワイアットとアープ兄弟、ホリデイたちは遂に牧場主クラントンと4人の子供と戦うことになる。
最後の決闘は血糖も上がる映画史に残る名シーンである。
主題歌 『My Darling Clementin』が切ない
荒野の決闘 <特別編> [DVD]
名作と呼ばれる西部劇は多い。ジョン・フォードの作品の中では淀川長治のお気に入りであった「駅馬車」を挙げる人も多いだろう。西部劇の名手と言われたジョン・フォード監督の作品の中でも「荒野の決闘」は最高峰に位置するのではないだろうか。それほどこの映画には隙がない。リアリスティックであり、かつユーモアに溢れ、涙もあれば、笑いもある。この短い映画に、よくこれだけリッチなテイストを詰め込めたものだと思えるほどの大西部の叙情詩である。映画はもちろんOK牧場の決闘という史実に基づいている。ヘンリー・フォンダ演じるワイアット・アープも、ビクター・マチュア演じるドク・ホリディも実在の人物である。無論、決闘シーンは史実に忠実ではない。しかしそれでいて、派手なアクションもなく、西部の決闘とはこうやって行われたのかと、こっちのほうが史実なのではないかと思わせるほどである。
ヘンリー・フォンダの飄々としたキャラが出色である。ビクター・マチュアのドク・ホリディも酒場でシェイクスピアを朗読するほどのインテリで、西部劇では異質の存在になっている。キャラがいい。セリフがいい。早くなく、遅くもないテンポがいい。音楽がいい。ジョン・フォードならではの美しい映像がいい。何をとっても名作の香り高い西部劇である。
荒野の決闘 [DVD] FRT-059
古きアメリカの習慣や考え方を垣間見ることができるので,その点も楽しめます。主人公のアープからアメリカ人はジーンズだけでなくスーツ姿とオシャレも大切にする人が普通なんだなぁと思いました。ガン捌きもカッコいいし、ストーリーの構成も下品でなくて良いです。知性のある大人のにお薦めです。