童地獄・父子地獄
メインの「童地獄・親子地獄」は最近の田亀さんの連載ものですが、SM色も強すぎず、ビギナーでも結構楽しめるのでは?という気がします。
あと短編もの3つのうち、2つは他の文庫本にありません。ひとつは「告白」というもので厳密にはスペイン語版に収録されているのですが、なんだか切ない終わり方がいいです。確か以前に雑誌に一度だけ載っていただけだと思います。もうひとつは、名前は忘れましたが、海賊船もので初めて見た作品です。
気になったのは、本箱がついているのですが、横から入れるのでなく縦に入れるので、気をつけないと、本も本箱も傷ついてしまいそうです。これは、この出版社の他の田亀さんの本と同じなのですが、これだけなぜかしまいにくいのが気になります。薄いからかな?
あと、他の方も指摘されているようにコストパフォーマンスは確かにあまり良くないというか、すぐに読み終わってしまうので割高に感ずるかもしれません。
とはいえ、短編のほうとかなかなかお目にかからないのがあったから買ってよかったと思っています。
ウホッ!!いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト
山川純一は、ボーイズラブの原型となった「花の24年組」と呼ばれる世代の
少女漫画から強い影響を受けた作家です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/24%E5%B9%B4%E7%B5%84
また、星新一のショート・ショート小説(世にも奇妙な物語でおなじみ)とも類似性があります。
エロくて、ちゃんと面白い。
「花の24年組」の時代は、少年同士の恋愛を描いた漫画が主流でした。
ヤマジュンが得意とする青年〜中年キャラクターは女性読者のストライクゾーンから外れていましたし、
少女漫画的な絵柄はホモからも疎まれるという、不運な境遇にあったようです。
しかし当時の少女読者は、いまや50代のオバサン。
腐女子のストライクゾーンは年月とともに拡大し続け、青年・中年どころか
非生物までもホモに例え、好まれる時代になりました。
今なら、ヤマジュンは正当に評価されるでしょう。
ネット上では「くそみそテクニック」が有名ですが、「男狩り」や「地獄の使者たち」も衝撃的です。
特に「男狩り」終盤の白ヌキの使い方は、目からウロコが落ちました。
肉体派 VOL.14 擬人化漢全攻略 (アクアコミックス)
これはおもしろかったです。
私はガチムチが得意ではないので星が減ってますが
内容自体はもー最高!
中の本人も作者も真面目に描いてるんですけど
それが逆にわらってしまう
なにこれwwとツッコミを入れますが
それがまたいい
擬人化のそれぞれ細かいこだわりもとてもおもしろいです。