サックス上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集
サックスを始めたころに同じ著者の「これで完璧!サックスの基礎」のお世話になりましたが、とてもよい本でした。
この本も買ってパラパラと流し読みしたところですが、あらためて著者がすぐれた指導者だと感じました。今までご自身がつまづいてきたところや、日ごろ生徒さんを教えていて感じたところなど、実践から湧いてきたヒントが100に分けて読みやすく書かれています。
ちなみに…
各章の終わりに著者の写真が載ってますが、表紙の絵のスライストーンみたいな頭の人ではありませんでした(^^
40頁のII-V-Iの図表、Dm7-G7-D7となっていますが正しくはDm7-G7-C7でしょうか。41頁のほうは合ってますね。初版第1刷で誤植を全部つぶすのは困難なので仕方ありませんが。
廉価ですが、内容もさらっと読めてしまう感じなので、相応かもしれません。サックス持っていけないところでサックスの話題に触れていたいときなどに最適。
CDB133 CDBOOK プレイ・ザ・ジャズ・トランペット 基礎からはじめる本格アドリブマスター
これはジャズの教則本のようではあるが,トランペットの構造からマウスピースの各部名称をはじめ,基礎的なことから応用編まで幅広いテーマがあり,しかも自身の録音によるCDがついている。ジャズというとフィーリングや拍の感じ方等が重要なポイントになってくるが,本作はこのCDのおかげでそういったことが非常にわかりやすくなっている。
作品としては大分古くはなっているが,今見ても簡潔かつわかりやすく,ジャズをはじめるにはこの本はかなりの手助けになるだろう。わかりやすいフレージングが知らぬ間に身について実践に役立つ貴重な教材だと思う。
Jazz Trombone
正直言って、はじめはフォンタナが出ているというので買いました。しかし、実際聞いてみると、共演者のALLEN HERMANNもフォンタナに全く負けておらず、場合によってはテクニックや歌心の面でもフォンタナよりも上ではないかと思われる場面が多々ありました。フォンタナはドゥードゥルタンギングを駆使した演奏で有名ですが、HERMANNもドゥードゥルタンギングの使い手としてはトップレベルといっていいでしょう。トロンボーンのCDは、トロンボーン吹きにはそこそこ楽しめる(勉強になるが)が、それ以外の音楽ファンにとっては、音楽性に乏しいと感じるものも多々あるので、買うときは多少覚悟をしていたのですが、このCDに関しては安心して誰にでも薦められます。ちなみに、HERMANNの演奏スタイルはコンラッドハーウィグのようなアウトフレーズを多用するような難しいスタイルではなく、ストレートなハードバップスタイルです。聞いた感じでは、フォンタナよりも、ジャズ研の学生がほくそえむような、いわゆる「お勉強フレーズ」が多いような気がします。おそらく、過去にデキシー/スウィングスタイルのCDが多い事もその一因だと思われます。とはいえ、このCDでの演奏内容は完全なハードバップで、時にはフォンタナと聞き分けるのが難しい場面も多々あります。また、ちゃんと分析したわけではありませんが、フォンタナやアンディマーチンのような「手癖系フレーズ」が連発する頻度は比較的少なく、歌うためのボキャブラリーの引き出しの多いプレーヤーの様にも感じました。トロンボーン吹きはもちろん、それ以外のバップファンにも薦められる、数少ないトロンボーンもののCDです。難解なハーモニクスを多用したスタイルの音楽に聞き疲れ、ストレートなハードバップに浸りたい時にお勧めな一枚です。
楽に吹ける!アルト・サックス上達のコツ タンギング・アンブシュア……つまずきのポイントを徹底攻略
最近増えているサックス教則本。そのなかでも、初心者にとって実は難しいタンギングなど、楽器操作の基本を徹底的に練習するためのもの。
練習曲も少ないし、地味な装丁で、手を伸ばしにくいかもしれないが、サックスをしっかり鳴らして、音をきれいに鳴らしたいのであれば、この本で説かれている練習は実は一番効果があると思う。
添付のCDのマイナスワン、実は南博氏がエレピを弾いているなど、隠れた贅沢なものだ。
初心者から抜け出したいけど、曲を練習しているだけではいまいちという人に、最適な指南書だ。