うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)
レコードも持っているんですがね。聞きやすいのでどうしてもCDになってしまう。音の違い云々は他のレビュワーにお任せするとして、やはり、この天才(やはり天才だと思う)のイマジネーションはどの時点で湧き出てきたのかいつも不思議に思う。フォークルの印象があまりにも強すぎて、このいわゆる3部作は同じアーティストかと耳を疑ってしまう。よく考えたら当時の海外のアーティストの動きと結構連動しているような気がすることも多いんですが、そのあたりが種明かしの一部でしょうか?これは、僕はデビッド・ボウイの影響を感じてしまうのですがどうでしょうか?
新キッズ・ウォー2 DVD-BOX
子供達が活躍。大河内奈々子さんは前回より一歩引いた感じで、花に任せている感じがします。いわゆるドラマ、『HOTEL』でいえば、ミスはしまくるが涙がでる程情熱的なベルボーイ赤川一平が、回を重ねる毎に成長し(役職も)、今度は、ミスをする新人や若手(昔の自分のように)のサポートに回るといったような。大河内奈々子さんの大ファンの私にとっては、大月(河合)先生の、「ざけんじゃねぇ!」が見たいので、私は素直に前回のほうが好きですが(髪型も)、今回も人の心を大切にしたいと思わせる、テンポ、ユーモア、ドラマっぽい感じ、可愛らしいキャスト、次も見たいと思わせる終わり方、良い意味での気軽感と、星にしたらやはり5つです。「ざけんじゃねぇ!」のセリフは、正確に数えたわけではありませんが私の印象としては減っているように思えますが(色々問題もあるのでしょう。)、花の心奮い立つ言動のファンの方は前回以上の期待をしても良いのではと私は思います。
パパ・ヘミングウェイ(紙ジャケット仕様)
その昔、レイドバックミュ-ジックなるものが流行ったが、それを今、癒し系音楽と翻訳すれば、このアルバムはその代表作と言える。
ワールドミュージックをオブラートに品良く包み、当時も今も最高のミュージシャン達をバックに歌う加藤和彦のボーカルは、我々に至福の時を与えてくれるだろう。
ジャケットもシンプルながら、アルバムの薫りを伝えてくれる優れもの。今回の紙ジャケでのリリースはLPの雰囲気を出してくれそうで、ぜひジャケットを飾り、それを眺めながら聴かれることをお勧めしたい。
女性上位時代
ピチカート・ファイブとの出会いは強烈だった。
日付も覚えている。平成3年9月1日レコード店で何気なく試聴した。聞いたことがないバンドだ。
インタビュー音源(なんでこんなの入ってるんだ?)が終わると突然、アンニュイな女性ボーカルが始まる。
無伴奏からジャズともシャンソンとも言えるバックへ。
「そ・れ・は、私がかわいいから」この傲慢さ、気に入った。
「おはよう」なんだ、この曲調と歌詞のミスマッチ感。後半は狂気だな、こりゃ。
即購入して聞いた。不思議な雰囲気が全編に貫かれていた。
後に、ソニー時代も含め全アルバムを聞いた。
が、このアルバムに漂うサウダージは別格だ。次作「スイート・ピチカート・ファイブ」だけが、辛うじてそれを継承している。
当時、世間的にはまだ無名だったピチカート。アンダーグラウンドな自分だけのお気に入りバンドでいて欲しいと願った。
「スイートソウル・レビュー」で全国的に有名になってしまうのは、その2年後だ。自分には、もはや別のバンドに思えた。